
排水槽やクーラント槽のこんなお悩みはありませんか?
このような課題の解決に役立つのが「オイルスキマー」です。
オイルスキマーは液面に浮いた油やスカム、浮遊物を効率的に回収する機器で、多くの工場や排水処理設備で導入されています。
本記事ではオイルスキマーの仕組みや種類、導入効果、選び方までわかりやすく解説します。
オイルスキマーとは、液面に浮いた油やスカム、浮遊物を回収する機器です。浮上油回収機とも呼ばれます。
浮上油や浮遊物(異物)の除去は、環境保護、作業環境保全などのために必要なプロセスですが、マンパワーでは限界がある作業です。
機械によって自動化することで、安全かつ効率的に除去を行えるため、
などで利用されています。
槽内の油分を放置すると、以下のような問題が発生します。
工作機械のクーラント液の場合には、上記に加えて次のようなリスクがあります。
そのため油分は定期的に除去する必要があります。
オイルスキマーを導入する主なメリットは、「環境保護」と「生産性向上」の2つです。
各種工場の排水には油分・有機物・無機物などが含まれる場合があります。
排水の油分や浮遊物を継続的に除去することは、法令や条例で定められた排水基準の維持や周辺環境への配慮につながります。
また、これまで人手で行っていた回収作業を自動化できるため、作業負担の軽減、安全性向上、設備の安定稼働などの効果が期待できます。
排水の内容に合わせた設備や処理方式による適切な処理を行うことが重要です。
「何を」「どこで」「どう運用するか」を整理すると選定がスムーズになります。
オイルスキマーには、回収の仕組みの違いによって様々なタイプがあり、用途(回収物の種類)や環境(設置スペース)などによって使う機器を選択します。
主には以下の4タイプが挙げられます。
| 回収方式 | 回収方法 | 特長 |
|---|---|---|
| ベルトを液中で回転させ、表層油を付着させて回収します。 | ✓ 構造がシンプル ✓ 狭い槽にも対応 |
|
| ディスク(円盤)を液中で回転させ、表層油を付着させて回収します。 | ✓ コンパクト ✓ 設置スペースが小さい |
|
| 螺旋状のスクリューを回転させ、表層油を掻き込んで回収します。 | ✓ 油水分離に優れる ✓ 消耗部品が少ない |
|
| 浮き(フロート)を水面に浮かべ、表層の油を吸引して回収します。 | ✓ 水位変動に追従 ✓ 浮遊物の回収も可能 ✓ 設置が容易 |
前述のように、オイルスキマーには複数の回収方式があり、それぞれ得意な用途が異なります。
| 比較項目 | ベルト式 | 円盤式 | スクリュー式 | フロート式 |
|---|---|---|---|---|
| 低粘度油への適性 | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
| 高粘度油への適性 | ○ | △ | ◎ | ○ |
| スカムへの適性 | ○ | △ | △ | ○ |
| スラリーへの適性 | ○ | △ | △ | ◎ |
| 液面変動への追従性 | △ | △ | △ | ◎ |
| 狭い槽への設置 | ◎ | ○ | △ | ○ |
| メンテナンス性 | ○ | ○ | △ | ○ |
◎:非常に適している ○:適している △:条件による
※ 適性は油の性状、液面状態、設置条件、運転条件などにより異なります。
選定を誤ると、期待した成果が得られず課題解決が停滞することがあります。
• 回収物の状態を把握していない
高粘度油の回収にベルト式を選び、回収量が不足してしまう
• 開口部寸法を確認していない
マンホール開口部から回収したいのに、開口部の寸法と機器の寸法を正確に確認せず、機器が搬入できない
• 液面変動を考慮していない
槽内に貯まる液の増減や波立ちを考慮しなかったため、空運転や回収効率の悪化が起きる
失敗しないためには、入念な事前確認が必要不可欠です。
ワールドケミカルでは、選定ミスを防ぐために、チェックシートを使って現場状況の把握と共有を行っています。
また、現場で試せるデモ機を用意しており、購入前に現場と機器の相性を確認することができます。
オイルスキマーは、油や浮遊物が発生するさまざまな現場で使用されています。
(当社のフロート式オイルスキマーを使用した場合)
![]() 工場 排水槽回収対象
鉱物油 スカム カス 藻
導入効果
✓ 水質保全 ✓ 場内環境の保全 ✓ 悪臭の低減 ✓ 清掃負担の軽減 |
![]() 食品工場 グリストラップ回収対象
動植物油 カス
導入効果
✓ 水質保全 ✓ 衛生環境の維持 ✓ 悪臭の低減 ✓ 清掃負担の軽減 |
![]() 工作機械 クーラント槽回収対象
切削油・潤滑油 カス
導入効果
✓ 加工品質の保持 ✓ 工具の長寿命化 ✓ 悪臭の低減 ✓ 作業環境の保全 |
![]() 浄水場・池沼回収対象
浮上油 藻・浮草 枝・葉 ゴミ
導入効果
✓ 水質保全 ✓ 悪臭の低減 ✓ 清掃負担の軽減 ✓ 景観維持 |
オイルスキマーの特性を理解して運用することで、効果的に、かつ長く使い続けることができます。
回収精度の向上やメンテナンスの効率化にお役立てください。
オイルスキマーは、液面に浮上した油やスカム、浮遊物を効率的に回収する装置です。
排水槽やクーラント槽、グリストラップ、河川・港湾・池沼など幅広い現場で利用されており、悪臭対策や排水管理、設備保全、作業負担の軽減に貢献します。
ただし、回収対象物の種類や量、設置スペース、液面変動の有無によって最適な方式は異なります。
十分な効果を得るためには、現場の状況に合った機種選定が重要です。
ワールドケミカルでは、液面変動に追従できるフロート式オイルスキマーを製造販売し、排水槽・グリストラップ・クーラント槽・港湾や池沼など多様な現場・用途に対応しています。
現場調査やデモ機による事前検証も可能ですので、浮上油やスカム、浮遊物の回収でお困りの際はお気軽にご相談ください。